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健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

末梢性と中枢性の疲労を抑える

体脂肪が燃えやすくなる
では、アスタキサンチンはどのようなしくみで効果を発揮するのか、みていくことにしましょう。
運動によって起こる疲労は、2つに分けることができます。
1つは、筋肉が疲労して収縮が困難になる「末梢性の疲労」です。末梢性の疲労は、筋肉の主要なエネルギー源である糖質が不足したり、疲労物質(酸化物など)が蓄積することで起こります。
この末梢性疲労に対して、アスタキサンチンはとても有効です。
アスタキサンチンを摂取していると、運動のエネルギー源として、脂肪が優先的に利用され、糖の利用が抑えられることが実験で確認されているのです。これはアスタキサンチンの抗酸化パワーによります。
糖の利用が最小限ですむと、筋肉疲労を予防できるとともに、運動で生み出される疲労物質の抑制にもつながります。

中枢性疲労をやわらげる
もう1つ、運動によって起こる疲労として「中枢性の疲労」があります。
中枢性の疲労は、脳内にセロトニンという神経伝達物質が増えることで起こると考えられています。アスタキサンチンは、この疲労にも効果を発揮します。
じつは、食事でとったアスタキサンチンは脳の中にも入っていきます。
脳はとてもデリケートな組織なので、脳の働きに必要不可欠な物質しか入れないしくみになっています。アスタキサンチンはその数少ない物質の1つなのです。
脳の中へ入ったアスタキサンチンは、脳の血流をうながしたり、脳の神経細胞を活性酸素から守ったりしながら、精神的なモチベーションを保つ上で寄与していると考えられています。

副交感神経を活性化する
また、脳神経系に対するアスタキサンチンの効果として、自律神経のバランスを整える作用も期待されています。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで成り立っていますが、前者の交感神経は血管を収縮させて血行を悪くすることから、疲労を増大します。
一方、副交感神経は、そうした交感神経の働きをやわらげる方向に作用します。ですから、運動による疲労をやわらげるには、副交感神経を活性化する必要があります。
ここにもアスタキサンチンが効果を発揮すると推測されています。もちろん、アスタキサンチンを摂取してさえいればいいわけではなく、疲労回復の一番の妙薬は睡眠です。
また、日頃から運動していると代謝もよくなり、疲労物質の蓄積予防にもなります。

運動機能を高めて「健康寿命」を延ばし、美容にも
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ビタミンEを上回る抗酸化パワー

肝臓でつくられる抗酸化酵素
からだにはもともと、活性酸素を消し去る仕組みが備わっています。肝臓で作られるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素がそうです。
ただし、年をとると抗酸化酵素の産生量は減ってきます。また、最近は体内に活性酸素を生み出す要因が激増しています。紫外線やストレス、残留農薬などがそうです。
そこで注目されているのが、食品
由来の抗酸化成分です。ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンはその代表ですが、とくに脂に溶けるビタミンEとベータカロテンは、過酸化脂質も抑えることから、天然の抗酸化剤の両雄とされています。
そしてじつは、ビタミンEやベータカロテンを上回る抗酸化パワーを発揮するのが、脂溶性のアスタキサンチンです。
アスタキサンチンの抗酸化力は、場合によってはベータカロテンの40倍、ビタミンEの百~千倍にのぼるといわれています。食品由来の成分としては最強レベルのパワーです。

強大なパワーの秘密
アスタキサンチンを摂取すると、細胞の膜にとり込まれていきます。そのあと膜の層に沿って縦に〝陣〟を構えます(図=イメージ)。まさにここに、アスタキサンチンのパワーの秘密があります。細胞膜を縦貫することで、細胞の内側と外側の両方で、活性酸素に対応できるのです。
ちなみにベータカロテンは、細胞膜の内側寄りに存在します。そのため、ベータカロテンの抗酸化パワーは細胞の内側でしか発揮されず、そのパワーには限界があるのです。


生体内でのアスタキサンチンの局在性

運動機能を高めて「健康寿命」を延ばし、美容にも
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効果の秘密は「抗酸化作用」

活性酸素の恐ろしさ
アスタキサンチンの健康効果は、おもに「抗酸化作用」に由来します。抗酸化作用とは、活性酸素をすみやかに消し去る働きのことです。
活性酸素は、とてもやっかいな酸素で、本来はからだの中に細菌やウイルスなどの敵が侵入したとき、それをやっつける働きをしています。私たちが健康に生きる上で欠かせない役割を果たしているのです。
ところが、ときとして敵を退治したあとも力余って暴れ回ることがあります。
また、特定の敵がいなくても、太陽の紫外線やストレス、食品中の残留農薬、車の排気ガス、タバコの煙などの刺激を受けると、そのたびに体内では多量の活性酸素が生み出されます。
すると、活性酸素の発生した周囲の組織が障害されてしまいます。「酸化」と呼ばれる現象です。いわば活性酸素によって、からだの組織がサビついてしまうのです。

抗酸化パワーの担い手
とくに、からだの中で活性酸素の標的となりやすいのが、細胞の「膜」です。
私たちのからだは、細胞が集まってできていますが、1つ1つの細胞の膜は、おもに脂質でできています。活性酸素はこの脂質の部分を酸化し、「過酸化脂質」を作りだします。
過酸化脂質の生じた細胞は、その働きが一気に衰えます。加えて、酸化された細胞膜は、自ら〝活性酸素もどき〟と化して、今度は周りの細胞膜を酸化していきます。
こうした負の連鎖が、体の老化を進めたり、病気の発生を促したりするのです。
また、活性酸素が細胞の中の遺伝子を直撃すると、細胞ががん化する危険性もでてきます。一説では、病気の9割以上に活性酸素が関係しているともいわれています。
活性酸素の連鎖反応を抑えるには、からだの側もチームプレーで応戦する必要があります。その重要な担い手として注目されているのが、アスタキサンチンです。

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こんな症状にもアスタキサンチン

【かぜ、感染症
免疫力は、体の内部に生じた異物(がん細胞)だけでなく、体外から侵入した異物(細菌・ウイルス)の排除にも欠かせないしくみです。
したがって、免疫力を高めるアスタキサンチンの作用は、ウイルス性のかぜや、各種感染症の予防と改善にも大きく貢献します。

【炎症性の病気】
ところで、免疫力が高まりすぎると、今度は炎症性の病気を招く要因になります。
しかし、天然由来の成分であるアスタキサンチンは、免疫力が低下しているときにはそれを上昇させ、免疫力が高まりすぎているときは、逆にそれを抑える方向に働くという、私たちの体にとってじつに都合のいい作用が期待できます。
また、アスタキサンチンの抗酸化作用も、結果的に活性酸素の刺激で生み出される炎症促進物質(サイトカイン)を抑えるため、炎症性の病気に対して有利に働きます。
例えば、眼病の1つであるブドウ膜炎という病気に対して、アスタキサンチンは、ステロイド剤と同等の抑制効果が報告されています。
また、胃炎に対しても、アスタキサンチンの投与で成果がみられていて、この場合、サイトカインの放出抑制に加え、胃炎の原因菌であるピロリ菌の数が、アスタキサンチンの投与で減った事実も確認されています。
食事でとったアスタキサンチンは体のあらゆる部位に行きわたるので、前記以外の組織で発生した炎症にも、アスタキサンチンは効果を発揮すると考えられます。

【二日酔い、悪酔い】
薬物(四塩化炭素)による肝臓障害に対して、アスタキサンチンが抑制効果を示したという研究データが報告されています。
肝臓は、食事でとったアスタキサンチンが多く集まる部位でもあるので、アスタキサンチンの摂取は肝臓を健康に保つうえで非常に有効と思われます。
お酒好きの人は、日常的にアスタキサンチンをとっていれば、二日酔いや悪酔い防止に役立つでしょう。

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
「美肌、目と脳を守るアスタキサンチン」のさらに詳しいページを見る



血管が若返り、生活習慣病を一掃

生活習慣病活性酸素が元凶
アスタキサンチンは、各種の生活習慣病の予防にも大きな効果を発揮します。そうした効果を生み出す背景にも、やはり強力な抗酸化作用があります。
生活習慣病の多くは、血管の老化、すなわち動脈硬化の進行と連動して発生し、悪化します。
この動脈硬化を進める最大の元凶が活性酸素であり、活性酸素が悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを酸化し、その酸化LDLが血管壁に蓄積されて、血管を硬く細くしていくしくみは20頁で述べました。
アスタキサンチンは、こうしたLDLコレステロールの酸化抑制に大変有効です。それを示した研究データを以下に2つ紹介しましょう。

LDLの酸化が抑えられた
茨城キリスト教大学の板倉弘重教授らは、アスタキサンチンの摂取後、LDLコレステロールの酸化度にどのような変化がみられるかを調べています。
13名の対象者(20~30代)を5つのグループに分けて、2週間にわたり、それぞれアスタキサンチンを1日に「0.6mg」「1.8mg」「3.6mg」「7.2mg」「14.4mg」ずつとってもらいました。
その結果、5群すべてにおいて、LDLコレステロールが酸化されるまでの時間が延長されました。なかでも、1日3.6mgとっていた群で顕著な効果が確認されています。

カロテノイドのなかでも最強
一方、サントリー健康科学研究所でも、次のような成果をみています。
空腹状態の男性(27~40歳)の血液から得たLDLコレステロールに、活性酸素を発生する物質と、アスタキサンチンを混ぜ合わせて、LDLコレステロールが酸化されるまでの時間を測定。その結果、活性酸素が発生しても、アスタキサンチンの存在下では、LDLの酸化される速度は大幅に遅くなることが明らかになりました。
しかも、その効果は、同じカロテノイド系のルテインやリコペンより強く、リコペンと併用することで、抗酸化作用がパワーアップすることも確認されています。

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
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素肌のみずみずしさを保つ効果も

肌に塗布した場合の効果
アスタキサンチンの保水効果については、FCG総合研究所による、人を対象にした研究で成果がみられています。
それによると、11名の女性に、アスタキサンチンを配合したクリームを肌に毎日塗布してもらい、3週間後の肌の水分量を調べたところ、8名の女性の肌で、水分値の上昇が確認できたと報告されています。
なかには目の下のクマが消え、肌に張りがでてきたと喜ぶケースもあったといいます。

アスタキサンチンを摂取した場合
一方、アスタキサンチンを口から摂取した場合の保水効果についても同研究所のデータがでています。
乾燥肌で悩んでいる人たちを対象に、アスタキサンチンを1日2mgずつ飲んでもらい、目の周りと頬の部分の、2週間後および4週間後の肌の水分値を測定しました。
ちなみに、この研究が実施されたのは、普通肌の人でも肌が乾燥しやすい冬の時期でした。そのため、アスタキサンチンを摂取していなかった対照群の人たちは、目の周りの水分値にほとんど変化がないばかりか、4週間後の頬の部分は乾燥がより進んでいました(上段の図)。
これに対して、アスタキサンチンを摂取していた群では、日を追うごとに目の周りおよび頬のいずれの肌の水分値も上昇したのです(図)。
また、肌の皮脂量についても、アスタキサンチンをとっていると、その減少が抑えられることが、同実験で確認されています。


アスタキサンチン摂取による目の周りと頬の水分値の変化

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
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脳卒中の予防にも効果的

脳梗塞脳出血の両方の予防に
脳のなかで効果を発揮するアスタキサンチンは、脳卒中や、それに基づく認知症の予防にも有効です。
脳卒中は、脳の血管に血栓ができて起こる脳梗塞と、血管がやぶれて起こる脳出血に大別できますが、いずれの場合も、やはり活性酸素が深く関与しています。
活性酸素が多量に発生すると、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が次々と酸化され、血管壁に溜まっていきます。その結果、血管が本来の柔軟性を失い、内腔が狭くなって、いわゆる動脈硬化が進み、そこに血栓が生じて発生するのが、脳梗塞です。
一方、栄養不足や加齢などによって弱った血管に、活性酸素がダイレクトに攻撃を加えると、今度は血管がやぶれて大出血を起こす危険性が高まります。これが脳出血です。

抗酸化作用+高血圧の抑制
アスタキサンチンは、まず強力な抗酸化作用で、LDLコレステロールが酸化されるのを阻止します。
そして同時に、脳卒中の重大因子である「高血圧」の予防にも、アスタキサンチンが役立つことが動物実験で明らかにされています。
加齢につれて血圧が上昇する「高血圧自然発症ラット(SHR)」に、1週間にわたってアスタキサンチンを投与したところ、アスタキサンチンの投与量が多いほど、血圧の上昇が抑えられたというのです。

脳卒中の発生が半分に!
そして、脳卒中の予防効果を立証したのが以下の実験です。
実験では、加齢につれて血圧がぐんぐん上昇し、最終的に脳卒中で死亡しやすい「脳卒中易発症ラット(SHR―SP)」を2群に分けて、一方にだけアスタキサンチンを投与。
その結果、脳卒中の発症率は、普通のエサで飼育した群では80%に達したのに対し、アスタキサンチンを与えた群では半分の40%に抑えられたのです。
また、脳卒中が発生してしまった場合でも、アスタキサンチンをとっていると、脳の脂質過酸化が抑えられて、脳のダメージが軽減する可能性が示唆されています。

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
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サケに豊富な海のカロテノイド

エビ・カニ・サケの赤色成分
アスタキサンチンは、赤橙色をしたカロテノイドの仲間です。しかし、同じカロテノイドに属するベータカロテンやリコペンなどと大きく異なるのは、海由来のカロテノイドである点です。
アスタキサンチンは、ヘマトコッカスと呼ばれる藻類によって生み出される他、オキアミ、エビ、カニ、サケなどの体内に蓄積されていきます。
エビ・カニを加熱したときに発色する殻の赤色や、サーモンピンクと呼ばれるサケの身の赤橙色は、すべてアスタキサンチンに由来します。

効果の主柱は「抗酸化作用」
アスタキサンチンをはじめ、カロテノイド類が注目されるのは、活性酸素という悪玉酸素をすみやかに消去する作用があるためです。これが抗酸化作用と呼ばれるものです。
活性酸素は、とても凶暴な酸素で、周囲の物質を攻撃し、その物質を変性(酸化)させてしまう性質があります。例えば、天ぷら油を空気中にさらしておくと、嫌なにおいがして使えなくなりますが、これは活性酸素が、天ぷら油の主成分である脂肪酸を変性させるために起こります。

活性酸素は老化や病気の元凶
同様のことは、じつは私たちの体内でも日常的に起こっています。
体のなかでは、食事でとった糖や脂肪を原料に、日夜エネルギーが生み出されていますが、そのたびに、いわば産業廃棄物として活性酸素が発生します。また、体外から侵入してきた異物(細菌やウイルスなど)を排除するときも、多量の活性酸素が作られますし、紫外線や車の排気ガス、化学薬品、食品添加物、ストレスといった要素も、体内に活性酸素を増やすことが知られています。
もちろん、体は活性酸素に対し無防備なわけではなく、それを消去する機能が備わっています。SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの酵素がそうです。
しかし、それらの産生量は加齢とともに減っていきます。年をとるにつれて老化が進み、病気になりやすくなるのはこうした理由によります。

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
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アスタキサンチンを添加した食品

ドリンク剤、タマゴなど続々登場
ところで、いくら赤い魚が健康増進に役立つといっても、よほど魚が好きな人でないと、毎日魚を食べ続けるのはなかなか難しいのも事実です。
特に、これまで肉中心の食生活を送ってきた人や、魚が苦手でどうしても食べられない人にとっては、およそ現実的な話ではありません。
そういう場合は、アスタキサンチンを添加した食品を利用するのがいいでしょう。魚介類以外でアスタキサンチンを添加した食品としては、現在のところタマゴとドリンク剤が市販されています。
ちなみに、通常、タマゴの摂り過ぎは血液中のコレステロールを増やすことが懸念されますが、アスタキサンチンを添加したタマゴなら、血液中のコレステロールの上昇が抑えられる可能性も十分に考えられます。
また、2001年の春には、アスタキサンチンを主成分とした栄養補助食品の発売が予定されています。手軽に効率よくアスタキサンチンを補給するうえではこうした栄養補助食品を利用するのもよい方法です。

安全に効率よく効果を得る方法
アスタキサンチンは、食品添加物として厚生省の認可を受けている成分なので、その安全性は「国のお墨付き」といえます。事実、これまで報告されているアスタキサンチンを使った研究データをみても、副作用のようなものは一切報告されていません。
ただし、脂溶性のアスタキサンチンは抗酸化作用を発揮するさい、自らが酸化されることで活性酸素を無毒化します。そのため、活性酸素があまりにも多いと酸化された「変性アスタキサンチン」が増えて、せっかくの抗酸化作用が十分に得られない恐れがあります。
したがって、アスタキサンチンをとるときは、ビタミンCなどの水溶性の抗酸化成分を一緒にとることをおすすめします。というのも、水溶性の抗酸化成分には、酸化された変性アスタキサンチンを元のアスタキサンチンに戻す力があるからです。
また、脂溶性と水溶性の抗酸化成分は互いに役割を分担しながら協力して活性酸素をやっつけます。ですから、両方をバランスよくとることは、アスタキサンチンの抗酸化力を高めることにもつながります。


がん、心臓病、脳梗塞、糖尿病から美肌づくりまで
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心筋梗塞や脳卒中の予防に最適

心筋梗塞のリスクが大幅に低減
日本人の死亡原因の第2位と第3位を占める心臓病と脳の血管障害は、どちらも動脈硬化が重大な引き金となって発生します。
すなわち、動脈硬化が進んで心臓を養う冠動脈が詰まると狭心症心筋梗塞が発生するし、脳の血管が詰まったり破裂すると脳梗塞脳出血が引き起こされてきます。
心臓と脳の血管をいかに若く保つか、これが元気で長生きをする重要なポイントとなりますが、アスタキサンチンは、前の項で説明したように、動脈硬化や血管の詰まりを防いで、血行をよくする働きがあります。この働きは、心臓や脳の血管を若く保つうえで大変有効です。

虚血後の再還流による障害も緩和
また、心臓や脳の血管がいったん詰まっても、ちょっとした拍子で自然に血流が再開される場合がよくあります。虚血後の再還流と呼ばれる現象です。脳の細い血管では、気づかぬうちにこうした再還流がしばしば起こっていて、心筋梗塞の発作後に起こることもあります。
いずれにしろ、血液の流れが再開すれば、めでたしめでたし――となるはずですが、一難去ってまた一難。実はこの血流の再開時に大量の活性酸素が発生するのです。
したがって、脳梗塞心筋梗塞が起こった場合、虚血そのものが危険であるのはもとより、その後の再還流によって脳や心臓が決定的なダメージを受けることも少なくないと考えられています。
アスタキサンチンの抗酸化力は、こうした虚血後の再還流に際しても、活性酸素の害を最小限に食い止めるうえで大きな効果を発揮します。

がん、心臓病、脳梗塞、糖尿病から美肌づくりまで
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免疫力の正常化にも役立つ

免疫軍団の見事な連携プレー
私たちの身の回りには、有害な細菌やウイルスがたくさん存在しています。それでも多くの場合、感染せずにすんでいるのは免疫力のたまものです。
免疫とは、生まれながら体にそなわっている病気に対する抵抗力のことをいいます。
免疫力のパワーは想像以上に強くて、白血球と呼ばれる一群の免疫細胞が、軍隊ばりの組織力で体外から侵入してくる細菌やウイルスをやっつけます。
例えば、傷口から病原菌が侵入するとまず免疫の前線で働く食細胞が現場に駆け付け、すぐさま殺菌します。
このとき、もしも病原菌の力が強くて食細胞が苦戦をしいられたときは、免疫の本部(リンパ節)へ連絡がいき、精鋭部隊のB細胞やT細胞の出動が要請されます。これらの免疫細胞が乗り出せば、たいていの病原菌は一網打尽に排除されます。
また、免疫は体内に生じたがん細胞を排除する働きもあり、ここではもっぱら「生まれながらの殺し屋」の異名をもつNK細胞が活躍します。

ストレス性の免疫低下が抑えられた
アスタキサンチンの補給は、これらの免疫細胞の活性化に大いに役立ちます。著者とサントリー㈱の研究所が共同で行なった実験を以下に紹介しましょう。
ネズミを身動きできない狭いカゴで20時間拘束します。すると、ネズミは強烈なストレスを感じて免疫力が大幅に低下します。具体的には①脾臓中のT細胞やB細胞の減少、②胸腺(T細胞の養成所)の重量低下、③NK細胞の活性低下といった現象がみられます。
ところが、同じストレスを負荷してもアスタキサンチンを投与したネズミでは①~③の現象がことごとく抑えられ、特に胸腺の重量低下については統計的に有意に抑制されたのです。
ちなみに、同実験ではベータカロチンやビタミンEの効果も調べていますが、いずれもアスタキサンチンの効果には及びませんでした。
ストレスの負荷で免疫力が低下するのは、ストレスが体のなかに大量の活性酸素を生み出して免疫細胞を障害するためと考えられます。アスタキサンチンは、そうした免疫細胞のダメージを食い止めることで、免疫力の低下を防ぐと考えられます。

がん、心臓病、脳梗塞、糖尿病から美肌づくりまで
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動脈硬化を抑え、血行をよくする

LDLの酸化を強力に阻止する
アスタキサンチンの強い抗酸化作用は血管を若く保つうえで大変有効です。
人は血管とともに老いる――といわれるように、血管の老化(動脈硬化)が進むと血行が悪くなって、さまざまな病気が発生しやすくなります。
動脈硬化を促す因子としては、LDLコレステロールが知られていますが、実はLDLコレステロールを悪玉に変えるのも活性酸素のしわざなのです。
本来、血液中を流れるLDLコレステロールは、細胞膜や胆汁酸の原料になる重要な成分です。ところが、活性酸素に酸化されると、血管壁に貯まって動脈硬化を促す要因になってしまうのです
アスタキサンチンを日常的にとっていると、LDLコレステロールの酸化を強力に阻止できます。実際に著者らの研究では次のような成果が得られています。 20~30歳代の13名の人を5つのグループに分けて、それぞれアスタキサンチンを1日に ①0.6mg、②1.8mg、③3.6mg、④7.2mg、⑤14.4mgずつ2週間とってもらい、試験の前後で血中のLDLコレステロールの酸化されやすさを比較しました。
結果は、①~⑤のすべてのグループでLDLコレステロールが酸化されるまでの時間が延長し、特にアスタキサンチンを1日3.6mg以上とっていたグループで明らかな延長が確認できました。

血管壁の障害を防ぐ効果もある
体内で発生した活性酸素は、LDLコレステロールのみならず、血管壁そのものも直撃します。実はこれも動脈硬化を促す要因になります。
活性酸素によって血管壁が傷つくと、血管壁の表面(内皮細胞)から接着因子がたくさんでてきて、患部に血液中の成分を貼りつけ、傷口を修復します。実に巧みな自己治癒力ですが、こうしたことが何度も繰り返されると、血管壁が厚くなって弾力を失い、動脈硬化が進んでしまうのです。
さらに、傷口に貼りついた血中成分のかたまり(血栓)が、なんらかの拍子に剥がれて血管のどこかに詰まれば、血流が遮断される危険性もでてきます。
アスタキサンチンの抗酸化力は、活性酸素の攻撃から血管壁を守るうえでも大いに有効です。日常的にアスタキサンチンをとっていると、多方面から動脈硬化の進行を阻止できるわけです。

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ビタミンEも驚く抗酸化力

食品成分のなかで群を抜いたパワー
活性酸素という悪玉酸素が体の中に増えると、あらゆる病気の引き金になることは、第一章で詳しく説明しました。
この悪玉酸素から心身を守るには、毎日の食生活の中で、活性酸素をすみやかに消去する力のある成分、すなわち抗酸化成分を積極的に補給することが大切となります。
食品由来の抗酸化成分としては、一般にビタミンEとベータカロチンがよく知られています。ビタミンEを東の横綱とするなら、西の横綱ベータカロチンといったところですが、アスタキサンチンの登場でその番付表が書き替えられることとなりました。アスタキサンチンの抗酸化作用は、食品成分の中で群を抜いているからです。

一重項酸素と過酸化脂質によく効く
アスタキサンチンは、活性酸素の中でも特に毒性の強い「一重項酸素」の酸化反応と、体の組織を連鎖的に障害していく「過酸化脂質」の生成を抑える力が強いことが分かっています。
サントリー㈱の幹渉博士らが行なったネズミの実験では、二価鉄が引き起こす肝臓のミトコンドリアの脂質過酸化反応(過酸化脂質の生成)に対して、アスタキサンチンはビタミンE(α―トコフェロール)の1000倍におよぶ強い阻害活性を示したと報告されています。
また、一重項酸素の酸化に対しては、ビタミンEの100倍以上、ベータカロチンの10倍以上の抑制効果が認められています。
そもそもビタミンEやベータカロチンも、強力な抗酸化成分であることを考えると、アスタキサンチンの圧倒的な威力が分かるでしょう。

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安全性でも優れた包接CoQ10

副作用の心配がないCoQ10
いくら健康や美容などに効果があるとしても、副作用を伴うようなものでは安心して利用することはできません。
その点、CoQ10は現在まで深刻な副作用の報告は一切なく、たとえ多めに摂取した場合でも、まれに吐き気や胃の不快感、下痢などの症状が見られる程度です。
CoQ10は、もともと体内で合成され、また、さまざまな食材を通して摂取される物質でもあり、極めて安全性は高いといえます。
ただし、子供や妊婦および授乳中の妊産婦に対する安全性については、現在のところまだ十分に検証されていない状況にあるため、医師や薬剤師に相談してから摂取するのがよいでしょう。
また、何らかの持病のある人で、医師による治療、薬剤を服用中の場合には、CoQ10が及ぼす影響には個人差があることから、やはり医師に相談してからの摂取をおすすめします。

包接CoQ10はより安全
各種の試験結果から、その安全性が認められているCoQ10ですが、更なる安全性向上の課題として、摂取量の上限(許容摂取量)についての検討が、国の関係機関の要請のもと、業界団体を中心に進められていました。
ですが、いまのところ、まだ許容摂取量は決定されていません。しかし、いずれにせよ、未包接CoQ10に比べ、CoQ10の摂取量を大幅に減らせる包接CoQ10のほうが、より安全性に優れているのは明らかといえるでしょう。

変換物質の面でも安全性が高い
許容摂取量のほかにも、今後の課題となるものがあります。それは、CoQ10変換物質の安全性に関してです。
CoQ10は光、熱、酸素、さらには配合変化などの影響を受けると、ユビクロメノール、デメチルユビキノン、β―エポキシ体、γ―エポキシ体、γ―過酸化物、イソプレン酸化物など、さまざまな物質に変化します。
こうした変換物質の安全性についての評価と検討は、残念ながら、これまで皆無に等しく、見落とされてきました。
そこで、次のような実験がなされました。CoQ10の光変換物質、熱変換物質、油脂配合酸化変換物質(脂肪酸による配合変化)を、それぞれ4匹のラットに経口投与し、肝機能と腎機能への影響を調べました。
投与後、2日間の状態観察を行なってから、ラットの後大静脈から採血し、AST、ALT、BUN(尿素窒素)、Cre(クレアチニン)の数値を検査したのです。
BUNはタンパク質の代謝産物、Creは老廃物の一種で、腎臓が障害を受け、その排泄機能が低下すると、どちらも数値が上昇します。
検査の結果、被験例が4匹と少ないので慎重な判断が必要ですが、熱変換物質を投与したグループでALT値の上昇が見られ、肝機能への影響がうかがわれました。
今後、CoQ10変換物質の安全性についての詳細な検討が、引き続き必要と思われます。
こうした無視できない変換物質の健康被害という観点からも、未包接CoQ10に比べて、はるかに光、熱、酸素、および他成分との配合変化などの影響を受けにくく、とりわけ熱と酸素に対して高い「安定性」が確認されている包接CoQ10は、安全性の面で著しく向上していることがわかります。

極めて安全性が高いγ―CD
これまでCoQ10の安全性について述べてきましたが、包接する側のγ―CD(シクロデキストリン=環状オリゴ糖)の安全性についての評価は、どのようなものでしょうか。
日本では、γ―CDに対して、「天然に存在する」という判断から、食品への添加についての制限はありません。αやβ―CDも同様の扱いです。
日本以外におけるγ―CDの評価としては、JECFA(世界食品添加物合同専門家会議)では、膨大な数の安全性試験結果のもと「一日の許容摂取量を特定しなくてよい安全な物質」としています。
また、アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、広範囲の用途で「GRAS(安全とし市販を認めるもの)」に認可しています。
このように、γ―CDに関しては、世界的に、極めて安全な物質であるとの評価が与えられています。

「包接化」で安定性・吸収性・持続性に優れ効果アップ
「肌の弾力、疲労回復に包接コエンザイムQ10」のさらに詳しいページを見る

包接化により必要摂取量を減らせる

サプリメントでの摂取が不可欠
CoQ10は多くの動植物の細胞に存在することから、さまざまな食材を通しての摂取が可能です。とはいえ、いずれの食材もその含有量は少なく、特別にCoQ10を大量に摂取できるといった食材は見当たりません。
その中でも、比較的含有量の多い食材は、肉類では牛肉、豚肉、鶏肉、魚類ではイワシ、サバ、サケ、マス、ウナギ、アンコウ、イカ、野菜類ではホウレン草、ブロッコリー、キャベツ、ジャガイモなどで、そのほか、大豆や大豆加工品(豆腐や味噌など)、ピーナッツ、チーズ、鶏卵、ごま油などが挙げられます。
私たち日本人は通常、1日の食事から、CoQ10を5~10mg摂取しているといわれます。
それに対して、現在までの各種の研究によれば、健康維持や老化防止などのために、CoQ10をサプリメント(原末など、包接化されていないもの)から摂るとして、最低でも1日当たり60mg、CoQ10の吸収率の低い人なら300mg以上、また人によっては、病気などでCoQ10の保持濃度が低い場合もあり、こうした人なら600mg以上の摂取が必要と考えられます。
100mgのCoQ10を摂取するにもイワシなら約20匹(1匹当たり80gで換算)、牛肉なら約3.5kg以上、ブロッコリーなら約10kg以上となり、食事からの必要量の摂取は到底、無理といわざるを得ません。
そこで、サプリメントでの摂取が不可欠となってくるわけです。

包接化で少量でも効果を発揮
包接化されていないCoQ10(未包接CoQ10)と、吸収性に優れた包接CoQ10とでは、1日の必要摂取量に大きな違いが見られます。
未包接CoQ10では最低でも60mg、多い場合は600mg以上必要ですが、包接CoQ10では、通常の使用時ならCoQ10を20~30mg、より高い効果を得たいときでも60mg含有したものを摂取すればよいことが、これまでの研究で明らかとなっています。摂取量の抑制は、次項で述べる、CoQ10の安全性の問題に関係してきます。

「包接化」で安定性・吸収性・持続性に優れ効果アップ
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