健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

リコピンの発ガン抑制効果

リコピン単独でも有効 リコピンに注目した私たちの研究グループは、今度はリコピンのみを使って、肝臓ガンに関する実験を試みました。 結果は左頁の表の通りで、肝臓ガンに対する阻害率は四三%でした。すなわちリコピン単独でも、肝ガンへの抑制効果のある…

α‐カロチンの発ガン抑制効果

β‐カロチンを凌ぐ発ガン抑制作用 α‐カロチンはこれまであまり注目されてきませんでしたが、マウスによる実験では、β‐カロチンをはるかに凌ぐ発ガン抑制作用のあることがわかりました。 肺の発ガン物質を与えたマウスにα‐カロチンとβ‐カロチンを投与したとこ…

改めて脚光を浴びることになった理由

広がるカロチノイドの研究対象 β‐カロチンのみに研究対象が絞られていた観のあるカロチノイドでしたが、やがて、それ以外のものにも、研究者の関心が向けられていくことになります。 その結果、それぞれのカロチノイドに独自の効果、効用のあることが明らか…

動脈硬化、骨粗鬆症などの予防と改善

脳梗塞などを引き起こす動脈硬化日本人の死因の上位を占める、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患の原因となるのが、動脈硬化です。血管壁へのLDL(悪玉)コレステロールの沈着などのために、動脈の厚みが増して硬化…

腎臓の機能低下を防ぐ

糸球体の毛細血管が硬化腎臓の大切な役目の一つは、体内の老廃物を体外へ排出することです。まず不要となった老廃物は、血液により腎臓まで運ばれます。その内部にはネフロンと呼ばれる組織が無数に存在し、その一部である毛細血管のかたまりのような糸球体…

アルツハイマー病などに有効

発症の早い神経障害末梢神経や自律神経などに障害が起こる糖尿病性神経障害は、ほかの合併症よりも早い時期にその症状が現われてきます。末梢神経については、手足のしびれ、感覚の鈍化などがみられ、小さな傷の痛みに気づかずそれを放置し、壊疽になり足を…

包接化で生体利用能が向上

生体利用能が低い脂溶性物質コエンザイムQ10、クルクミン、アスタキサンチン、トコトリエノールなどの脂溶性物質は生体利用能が低いという弱点があります。難水溶性で消化管からの吸収性が悪く、血液中に十分に到達できないので、必要とする組織などに運ば…

糖代謝に関わるα―リポ酸

ミトコンドリア中に存在 「チオクト酸」とも呼ばれるα―リポ酸( ―lipoic acid)は、私たちの体を構成する各細胞内のミトコンドリアという小器官の中に存在する物質です。 細胞内では、糖質、脂質、タンパク質などの栄養素を利用して「解糖系」「TCA回路(ク…

肥満が引き起こすさまざまな症状

肥満がもたらす疾病いまやアメリカではα―リポ酸のサプリメントが一大ブームになっています。その理由は先に見たような数々の効能があるからですが、それだけでなく、ダイエットの補助食品としても持てはやされています。肥満の体型というのは、外見や美容面…

糖尿病とはどんな病気か

血糖値の上昇血糖とは、血液中のブドウ糖のことです。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を一定範囲内に保つ働きをしています。食事から摂った糖は腸壁から吸収され、血液中に溶け込みます。このとき一時的に血糖値が上昇します。すると、イ…

ストレスが活性酸素を生み出す

α―リポ酸で活性酸素から身を守る活性酸素を発生させながら生活している私たちの体には、もともとその害から身を守るための防御システムが備わっています。それは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)をはじめとする抗酸化酵素を合成する能力ですが、…

α―リポ酸の可能性

ビタミンCを凌ぐ抗酸化力抗酸化物質として一躍注目されるようになったα―リポ酸ですが、その抗酸化力は強力で、ビタミンCやビタミンEの数百倍とも言われています。これはあくまで実験における数値ですが、人の体内においても、少なく見積もっても、その十…

体の代謝に欠かせない物質

ミトコンドリアは車のエンジン私たちの体は約60兆個もの細胞から成り立っています。その一つひとつが栄養素と酸素を取り込んで細胞を維持し、また筋肉や骨などの新しい細胞を作り出しています。体に取り込まれた栄養素は酸素と反応し、血や肉となるわけです…

シミ、シワを防ぐ最高の特効食品

一重項酸素をすみやかに消去 加齢にともなう肌のダメージのうち、9割以上は太陽の紫外線が原因といわれています。紫外線をむやみに浴びると、皮膚の中に多量の活性酸素が発生し、シワやシミ、たるみの原因になるのです。 活性酸素にはいくつか種類がありま…

糖尿病の予防と改善に

糖尿病とはどういう病気か アスタキサンチンは、糖尿病の食事療法にもおすすめの食品です。 糖尿病は、血液中に糖が必要以上に増えてしまう状態をいいます。 通常、食事でとった糖は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きで、随時、全身の細胞…

末梢性と中枢性の疲労を抑える

体脂肪が燃えやすくなる では、アスタキサンチンはどのようなしくみで効果を発揮するのか、みていくことにしましょう。 運動によって起こる疲労は、2つに分けることができます。 1つは、筋肉が疲労して収縮が困難になる「末梢性の疲労」です。末梢性の疲労…

ビタミンEを上回る抗酸化パワー

肝臓でつくられる抗酸化酵素 からだにはもともと、活性酸素を消し去る仕組みが備わっています。肝臓で作られるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素がそうです。 ただし、年をとると抗酸化…

効果の秘密は「抗酸化作用」

活性酸素の恐ろしさ アスタキサンチンの健康効果は、おもに「抗酸化作用」に由来します。抗酸化作用とは、活性酸素をすみやかに消し去る働きのことです。 活性酸素は、とてもやっかいな酸素で、本来はからだの中に細菌やウイルスなどの敵が侵入したとき、そ…

こんな症状にもアスタキサンチン

【かぜ、感染症】 免疫力は、体の内部に生じた異物(がん細胞)だけでなく、体外から侵入した異物(細菌・ウイルス)の排除にも欠かせないしくみです。 したがって、免疫力を高めるアスタキサンチンの作用は、ウイルス性のかぜや、各種感染症の予防と改善に…

血管が若返り、生活習慣病を一掃

生活習慣病も活性酸素が元凶 アスタキサンチンは、各種の生活習慣病の予防にも大きな効果を発揮します。そうした効果を生み出す背景にも、やはり強力な抗酸化作用があります。 生活習慣病の多くは、血管の老化、すなわち動脈硬化の進行と連動して発生し、悪…

素肌のみずみずしさを保つ効果も

肌に塗布した場合の効果 アスタキサンチンの保水効果については、FCG総合研究所による、人を対象にした研究で成果がみられています。 それによると、11名の女性に、アスタキサンチンを配合したクリームを肌に毎日塗布してもらい、3週間後の肌の水分量を…

脳卒中の予防にも効果的

脳梗塞と脳出血の両方の予防に 脳のなかで効果を発揮するアスタキサンチンは、脳卒中や、それに基づく認知症の予防にも有効です。 脳卒中は、脳の血管に血栓ができて起こる脳梗塞と、血管がやぶれて起こる脳出血に大別できますが、いずれの場合も、やはり活…

サケに豊富な海のカロテノイド

エビ・カニ・サケの赤色成分 アスタキサンチンは、赤橙色をしたカロテノイドの仲間です。しかし、同じカロテノイドに属するベータカロテンやリコペンなどと大きく異なるのは、海由来のカロテノイドである点です。 アスタキサンチンは、ヘマトコッカスと呼ば…

アスタキサンチンを添加した食品

ドリンク剤、タマゴなど続々登場 ところで、いくら赤い魚が健康増進に役立つといっても、よほど魚が好きな人でないと、毎日魚を食べ続けるのはなかなか難しいのも事実です。 特に、これまで肉中心の食生活を送ってきた人や、魚が苦手でどうしても食べられな…

心筋梗塞や脳卒中の予防に最適

心筋梗塞のリスクが大幅に低減 日本人の死亡原因の第2位と第3位を占める心臓病と脳の血管障害は、どちらも動脈硬化が重大な引き金となって発生します。 すなわち、動脈硬化が進んで心臓を養う冠動脈が詰まると狭心症や心筋梗塞が発生するし、脳の血管が詰…

免疫力の正常化にも役立つ

免疫軍団の見事な連携プレー 私たちの身の回りには、有害な細菌やウイルスがたくさん存在しています。それでも多くの場合、感染せずにすんでいるのは免疫力のたまものです。 免疫とは、生まれながら体にそなわっている病気に対する抵抗力のことをいいます。 …

動脈硬化を抑え、血行をよくする

LDLの酸化を強力に阻止する アスタキサンチンの強い抗酸化作用は血管を若く保つうえで大変有効です。 人は血管とともに老いる――といわれるように、血管の老化(動脈硬化)が進むと血行が悪くなって、さまざまな病気が発生しやすくなります。 動脈硬化を促…

ビタミンEも驚く抗酸化力

食品成分のなかで群を抜いたパワー 活性酸素という悪玉酸素が体の中に増えると、あらゆる病気の引き金になることは、第一章で詳しく説明しました。 この悪玉酸素から心身を守るには、毎日の食生活の中で、活性酸素をすみやかに消去する力のある成分、すなわ…

安全性でも優れた包接CoQ10

副作用の心配がないCoQ10 いくら健康や美容などに効果があるとしても、副作用を伴うようなものでは安心して利用することはできません。 その点、CoQ10は現在まで深刻な副作用の報告は一切なく、たとえ多めに摂取した場合でも、まれに吐き気や胃の不快…

包接化により必要摂取量を減らせる

サプリメントでの摂取が不可欠 CoQ10は多くの動植物の細胞に存在することから、さまざまな食材を通しての摂取が可能です。とはいえ、いずれの食材もその含有量は少なく、特別にCoQ10を大量に摂取できるといった食材は見当たりません。 その中でも、比…