健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

中性脂肪・コレステロールを減らす

動脈硬化を引き起こす高脂血症
高脂血症は、中高年世代に多く見られる疾患の一つです。血中の中性脂肪(トリグリセリド)値、コレステロール(LDLコレステロール)値が正常値より高い状態にあります。偏った食生活を中心とする、日常の生活習慣が、この疾患のリスクを高める要因といえます。
高脂血症が恐ろしいのは、動脈の血管壁にLDLコレステロールが蓄積し、血管が硬く脆くなったり、詰まりやすくなったりする動脈硬化の原因となるからです。動脈硬化それ自体は自覚症状がないので放っておくと、遂には血管が詰まったり破裂したりして、日本人の死因の上位を占める脳卒中心筋梗塞を引き起こす事態にもなりかねません。
また、高脂血症の人には肥満タイプが少なくないため、高血糖や高血圧の心配も出てきます。これらが重なると、いわゆる「メタボ」となってしまいます。

過剰な脂質を低減
デスメチルT3は、このような過剰な脂質を減少させます。
Qureshiらは、LDL受容体欠損(高コレステロール血症)マウスに、デスメチルT3(γとδ―T3)を一日当たり1mg(50mg/kg体重/日)、1ヶ月間投与しました。
その結果、LDLコレステロール値が28%低下、トリグリセリド値が19%低下し、しかもHDLコレステロール(善玉コレステロール)値は無変化であること、また同用量を投与したα―TPには低下作用が見られないことを確認しました。
アメリカのブリストル・マイヤーズスクイブ社での臨床試験では、1日当たり100mgを経口投与したところ、LDLコレステロール値が20~25%減少、トリグリセリド値が15~20%減少しました。
そして、こうした減少効果に必要な摂取量は1日当たり75~100mgであると報告しています。
高脂血症患者20名を対象とした別のプラセボ(偽薬)対照試験でも、1日当たり120mgの経口投与により、トリグリセリド値が28%低下したという結果が得られています。

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