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健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

トマトは緑黄色野菜の人気者

 

野菜不足の日本人
私たちの健康にとって毎日の食事はたいへん重要なものといえます。日々の食生活の積み重ねが、結果として健康状態にいろいろな影響として現れてくるからです。
日本人の食生活が欧米型の肉類を中心にしたものへと近づきつつあると指摘されるようになってから久しくなります。こうした食文化の変化がもたらしたものは、大腸ガンや心臓疾患などといった欧米人に多く見られる病気の増加でした。
欧米型の食事では脂肪分を過剰に摂取してしまうことが、これらの病気を誘発する大きな原因となっています。
そこで、現在では、穀類や野菜、魚介類などを中心とした、伝統的な和食の良さを見直す機運が高まっています。
厚生労働省は、「健康日本21」と銘打った「21世紀の国民健康づくり運動」を推進していますが、その中でガンなどの予防対策として、1日に350グラム以上の野菜を摂取することを勧めています。そのうち、とくに緑黄色野菜の摂取量を120グラム以上としています。
しかし、残念ながら、多くの人はその目標値に達しておらず、野菜の摂取不足というのが実情です。肉類中心の食事に慣れ親しんだために、野菜嫌いの人も増えているようです。


代表的な緑黄色野菜

あさつき あしたば グリーンアスパラ
さやいんげん さやえんどう あかひじき
オクラ かぶ(葉) かぼちゃ
からしな きょうな こまつな
サラダ菜 しそ(葉) しゅんぎく
だいこん(葉) たかな たらの芽
チンゲンサイ つるむらさき トウガラシ(葉)
トマト にら ニンジン
葉ねぎ 野沢菜 パセリ
ピーマン ブロッコリー ほうれん草
みつば 芽キャベツ わけぎ


好きな野菜の1位はトマト
ひと口に野菜といっても、たくさんの種類があるわけですが、その中でもとくに緑黄色野菜は私たちの健康にとって重要な働きをします。
ですから、野菜嫌いの人も、上段の表に示したような緑黄色野菜の中から食べられるものを選んで積極的に摂るようにするとよいでしょう。
そんな緑黄色野菜の中の一つであるトマトは、日本人に最も人気のある野菜といえます。消費者アンケートにおいても、好きな野菜のトップという結果が出ています。
しかし、トマトを好きなのは、実は日本人だけではありません。トマトは世界中で9千万トンほどが生産されていますが、この数量はすべての野菜の中でいちばん多くなっています。
トマトの生産量が他の野菜に比べ多くなっているのは、とりもなおさず世界中の人々からトマトが愛され、食されているからなのです。

緑黄色野菜に多いカロチノイド
野菜の中でもカロチノイドを多く含むものが、緑黄色野菜と呼ばれています。カロチノイドとは、野菜や果物などの〝色のもと〟となっている黄色や赤、橙色などの天然の色素のことです。
緑黄色野菜はビタミンやミネラル、食物繊維も豊富ですが、ガンをはじめとする生活習慣病の予防効果という観点から、カロチノイドに注目が集まっています。
現在、自然界に600種類以上のカロチノイドが確認されており、それらは大きくカロチン類と、キサントフィル類に分類できます。
それらのうち、数十種類を私たちは食事から摂り、さらにその中の十数種類が体内に吸収されます。代表的なものは、α―カロチン、β―カロチン、リコピンルテインなどです。
α―カロチンとβ―カロチンは、体内でビタミンAに変換することが知られています。とくに、β―カロチンはその能力が高いため栄養学的な研究が盛んに行なわれています。
また、ビタミンA供給源としてだけでなく、ガンの発生を予防する能力のあることが、ここ十数年の研究で明らかになってきました。


生活習慣病を予防する緑黄色野菜の色素


トマトに多く含まれ、強力な抗酸化作用を発揮
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