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健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

トマトを食べるとガンになりにくい

イタリアでは消化器系ガンが少ない
地中海式食事(14頁参照)で注目されたトマトの健康効果については、世界各国で大規模な疫学調査が行なわれてきました。
その結果、トマトおよびトマト加工品(ケチャップ、ピューレ、ジュースなど)の摂取量と各種のガン(大腸ガン、胃ガン、前立腺ガン、肺ガン、すい臓ガン、乳ガンなど)の発生頻度が逆相関を示す、という報告が多数寄せられるようになりました。
つまり、トマトを毎日の食事でたくさん食べている人ほどガンになりにくいということです。
日本人の1年間のトマト消費量は1人当たり7キロほどですが、その約10倍もトマトを食べているのがイタリアです。
イタリアのガン研究所とミラノ大学医学部が共同で実施した疫学調査では、約3千人の北イタリアの住民を対象に、トマトの摂取量と消化器系ガンの発生との関係について、7年間にわたり調査しました。
被験者の住民を、1週間のトマトの摂取量が2個以下、3~4個、5~6個、7個以上の4群に分け、それぞれの群の間で、口腔ガン、咽頭ガン、食道ガン、胃ガン、結腸ガン、直腸ガンなどの消化器系ガンの発生率を比較しました。
その結果は、胃ガンの発生率は、5個以上の群は2個以下の群の半分に減少、結腸ガンや直腸ガンといった大腸ガンの発生率は、7個以上の群は2個以下の群の半分以下に減少するというものでした。
また、その他のガンについても、トマトの摂取量が多いほど発生率が減少することが確認されました。
イタリアでは消化器系ガンが少ないというデータが以前からありましたが、これは、トマトの個人消費量が世界トップクラスのイタリアだからこそのことといえるでしょう。

前立腺ガンなどの発生率を下げる
前立腺ガンの患者が急増しつつあるアメリカでは、医療関連の職業に就く4万8千人の男性を対象に、前立腺ガンの発生と食生活との関係について、6年間にわたる調査が実施されました。
ハーバード大学と米国ガン研究所が共同で行なった、この大規模な疫学調査では、131種類の食品が調査対象となりましたが、それらの中で前立腺ガンの発生を抑制したのは、トマトソース、トマト、ピザ、イチゴの4食品という結果がでました。
イチゴ以外はみなトマト関連の食品であることから、リコピンには前立腺ガンの発生を抑制する作用のあることが明らかにされました。
アメリカでは、この調査以外にもいくつもの疫学調査が行なわれており、それらの結果から前立腺ガンだけでなく、すい臓ガン、膀胱ガン、子宮頸ガンの発生も抑制することが分かっています。
このように、現在までに実施された疫学調査、あるいは動物実験などから、リコピンの持つ発ガン抑制効果は相当に大きいと考えられます。
したがって、各種のガンの予防対策として、リコピンの摂取は非常に有効といえるでしょう。

トマトに多く含まれ、強力な抗酸化作用を発揮
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