読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

トマトにもいろんな種類がある

赤系トマトの代表はサンマルツァーノ
世界中で食され、多くの人たちの健康や美容に貢献しているトマトですが、色、形、大きさなどの違いによりたくさんの種類が存在します。
現在、世界中で年間、約9千万トンが生産されていることはすでに述べましたが、そのほとんどは〝赤系トマト〟と呼ばれている種類のものです。熟した時の色が濃い赤色であることから、そう呼ばれています。
代表的なものとしては、イタリアでよく食べられている「サンマルツァーノ」があげられます。

日本ではピンク系トマトが主流
一方、9千万トンのうちの約80万トンは日本で生産されていますが、その多くは〝ピンク系トマト〟と呼ばれるもので、日本での赤系トマトは総生産量の1割弱といったところです。
代表的なピンク系トマトは「桃太郎」という品種です。
このように、世界の人々は赤系トマトを、日本人はピンク系トマトを好んで食べるという食習慣の違いが指摘されています。
実は、トマトを生で食べることの多い日本人向きに開発されたのが「桃太郎」などのピンク系トマトなのです。
桃太郎は生で食べても大変おいしいのですが、赤系トマトは料理に適していますが、生ではあまりおいしくありません。
そこで、日本では赤系トマトは、トマトケチャップやトマトピューレ、トマトジュース、およびその他の加工品用として利用されています。
しかし、トマトを生ではなく料理して食べることの多い海外の人には、赤系トマトのほうが喜ばれるというわけです。

完熟するほどリコピンが多い
このような事情から、私たちが一般に青果店やスーパーなどで購入できるトマトのほとんどはピンク系のものとなっています。
本来、トマトの旬は7~9月の暑い盛りで、加工用の赤系トマトは、露地栽培されていたものがこの時期に収穫されます。一方、ピンク系トマトは、ハウス栽培によって一年を通して供給されます。
どちらのトマトも完熟して赤みが増すほど、リコピンの含有量は増加します。しかし、赤系とピンク系とでは、左頁のグラフが示すように、リコピンの含有量に大きな差があります。リコピンは赤色の色素なので、赤いトマトほどその含有量が多いことになるからです。
だからといって、ピンク系が赤系よりも一概に劣っているというわけではありません。先述したように、生で食べてもおいしいですし、何よりも一年を通して新鮮なトマトが食べられるという大きなメリットがあります。
また、生で食べるだけでなく、いろいろな料理に利用すれば、必要なだけの量のリコピンを摂取することも可能となります。

良いトマトの選び方
お店で売られているトマトは、どれをとってもその品質に大きな差はありませんが、よく熟し、赤みを増したものほどリコピンの含有量が多いわけです。購入する時には当然、そうしたものを選ぶことが肝心です。
桃太郎以外のピンク系トマトには、「ファースト」や「ミニトマト」などがあります。ミニトマトには、比較的赤色の濃いものもあるようです。
とはいえ、毎日の食卓に上るものですから、リコピンの含有量だけが選択の目安とはいえません。自分の好みに合った味とか、香りのものでなければ継続して食することはできないからです。こうした点を加味して選ぶことも必要でしょう。
また、店頭で手に取った時にずっしりと重量感があり、しっかりと固く引き締まっているものは糖度が高いので、おいしいトマトといえるでしょう。冷蔵庫などで保存する場合には、傷があると傷みやすくなるので、そうしたものは避けるようにしましょう。
おいしいトマトは食事を楽しくしてくれるだけでなく、私たちの健康の維持や増進、そして老化防止に大いに役立ってくれます。


加工用および生食用トマトの熟度別リコピン含量

トマトに多く含まれ、強力な抗酸化作用を発揮
「生活習慣病を予防するトマトの“リコピン”」のさらに詳しいページを見る