健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

動脈硬化、骨粗鬆症などの予防と改善

脳梗塞などを引き起こす動脈硬化
日本人の死因の上位を占める、狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞脳出血などの脳血管疾患の原因となるのが、動脈硬化です。血管壁へのLDL(悪玉)コレステロールの沈着などのために、動脈の厚みが増して硬化し、その結果、弾力性の低下が起こります。
この動脈硬化がさらに進行し、血管が脆く破れやすくなったり、血栓ができて血流が滞ったりすることで、前記のような病気が引き起こされるようになります。
動脈硬化は、脂質異常症(血液中のコレステロール中性脂肪の量が正常値より多い)や高血圧症などがあると起こりやすいことがわかっています。

 

コラーゲンの糖化を抑制
また、糖尿病も動脈硬化の主要な原因の一つです。そのため、糖尿病の人はそうでない人に比べ、虚血性心疾患や脳血管疾患を発症するリスクが高くなります。
さらに、下肢閉塞性動脈硬化症という合併症が現われることもあります。これは足に起こる動脈硬化であり、動脈が詰まることで血液が流れなくなって壊疽を起こし、最悪の場合には足の切断という事態にも至ります。
このような糖尿病を原因とする動脈硬化の発症やその進行には、血管を構成するコラーゲンの糖化による血管障害も関与していると考えられています。したがって、動脈硬化の予防、改善に、コラーゲンの糖化を抑制するように働くR(+)―α―リポ酸は有効といえるでしょう。

 

高齢者に多い骨折やひざの痛み
動脈硬化と同様に、高齢者に多く見受けられるのが骨粗鬆症や変形性関節症です。
骨粗鬆症は、加齢などにより骨量が減って骨が弱くなり、骨折が起きやすくなる病気です。高齢者の場合の骨折は寝たきりにつながりかねないため、たかが骨折と馬鹿にはできません。
骨粗鬆症は、男性より女性に多くみられます。女性は加齢に加え、閉経後に、骨形成を活発にするエストロゲンという女性ホルモンが急激に減少してしまうからです。さらに、もともと女性は男性よりも骨量が少ないことも関係しています。
変形性関節症は、関節の軟骨がすり減り、骨と骨とが直接こすれるために痛みが生じる病気です。原因としては、加齢や肥満などがあげられます。
この変形性関節症の中でも、最も多くみられるのは変形性膝関節症です。高齢者では、ひざの痛みを訴える人の割合が非常に高くなっています。
ひざの不調から、座る、立つ、歩くなどの日常生活の基本的な動作に支障が出るようになると、活動量が減って体力が衰え、ほかの病気を併発しやすくなってきます。

 

骨や軟骨にも存在するコラーゲン
骨はカルシウムだけでできているわけではなく、コラーゲンの網の目の透き間をカルシウムが埋めるような形で出来上がっています。また、軟骨はコラーゲンやヒアルロン酸、プロテオグリカンなどから成り立っています。
骨や軟骨にも存在するコラーゲンの糖化が、骨粗鬆症および変形性関節症の発症やその進行にも、やはり大きく関わっています。

 

 

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