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健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

包接化で生体利用能が向上

生体利用能が低い脂溶性物質
コエンザイムQ10、クルクミン、アスタキサンチントコトリエノールなどの脂溶性物質は生体利用能が低いという弱点があります。難水溶性で消化管からの吸収性が悪く、血液中に十分に到達できないので、必要とする組織などに運ばれず、せっかく摂取しても体内での利用率が上がらないのです。

 

吸収性と持続性が高まる
環状オリゴ糖とも呼ばれるγ―CD(シクロデキストリン)は底のないカップ状をしており(17頁参照)、その内側は疎水性を、外側は親水性を示し、疎水性の物質をカップ内に取り込み固定します。これを「包接」と呼びますが、γ―CDによる包接化で、前述の脂溶性物質の吸収性と持続性(血液中にとどまる時間)が高まり、生体利用能が向上することがこれまでに確認されています。
吸収性と持続性のどちらか一方だけが高まっても、生体利用能の向上はあまり望めません。包接化のよさは、両方が高まるところです。
同じ脂溶性物質であるα―リポ酸も同様です。健常人二四人による臨床試験において、包接化により生体利用能が絶食時、食事摂取時ともに有意な向上がみられました。
 特に持続性の指標であるT1/2(ティー・ハーフ=最高血中濃度が半減するまでの時間)が未包接α―リポ酸の二五~三二分に対し、包接α―リポ酸では七時間以上と大幅に伸び、通常はα―リポ酸が吸収されにくい食後でも吸収性と持続性が高まることが確認されました。

 

生体利用能向上のカギは胆汁酸

 包接化により吸収性と持続性が高まり、生体利用能が向上するのは、なぜでしょうか。
 γ―CDはもともと水溶性物質ですが、他の物質を包接して包接体となると不溶性に変化し、消化酵素のアミラーゼで分解されなくなります。しかし、そこに胆汁酸が加わると、包接されているα―リポ酸が乳化され、徐々にγ―CDから消化管内に放出されるとともに、γ―CDもアミラーゼによりゆっくりと分解され、消化されていくようになるためと考えられます。

 

糖代謝を促進するR体α-リポ酸の包接化で効果アップ
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