健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

健康維持の補佐役ビタミンB群(B1)

基本的な働き/糖質のエネルギー変換 食事でとった糖質(でんぷん・砂糖など)を体内でエネルギーに変えるときに必要な補酵素が、ビタミンB です。B がないと糖質を分解できず、十分なエネルギーを作ることができません。 特に、エネルギーの半分近くを糖…

止血と骨の強化に必要なビタミンK

基本的な働き/血液凝固と骨代謝 外傷で出血した際、軽いすり傷程度なら放っておいても自然に出血が止まります。これは体の中に血液を固める成分、すなわち血液凝固因子が多く存在するためです。 ビタミンKは、そうした血液凝固因子の合成に欠かせないビタ…

老化防止に役立つビタミンE

自然界には八種類ある ビタミンEの仲間は天然に八種類あり、四種(α、β、γ、δ)のトコフェロール類と四種(α、β、γ、δ)のトコトリエノール類に大別できます。通常の食事でとれるのは、主にトコフェロール類のほうで、その中で最も活性が強いのがαトコフェ…

ビタミンEを多く含有する食品

1日あたりの所要量 1日に取るビタミンEの量は、成人で12~15mg、幼児で5mgがよいでしょう。 またビタミンEは体内に入ると過酸化物を作らない働きをする上に、ビタミンE自らも酸化されて尿や皮脂腺などから体外に排泄されます。 そのためビタミンEは過…

肝臓障害にはビタミンB群と併せ取る

お酒の飲み過ぎは肝障害になりやすい 長年にわたる飲酒過多、ウイルスや薬剤など、さまざまな原因によって肝臓障害は起こります。 肝臓障害のなかでもっとも多いのが肝臓に中性脂肪が沈着する「脂肪肝」です。この病気は栄養のバランスが崩れることが一つの…

脳卒中は麻痺が恐い

脳出血は血圧にも注意 一昔前まで脳卒中は死因の第一位でした。今でも、ガン、心臓病とともに三大成人病の一つです。脳卒中には“脳出血”と“脳梗塞”があり、いずれも動脈硬化に由来する病気です。 脳出血は、脳の小動脈が硬化するため壊死し、そのもろくなっ…

ビタミンEの抗酸化作用

不飽和脂肪酸の働き 細胞は細胞膜によっておおわれていますが、その膜の成分中に、水とも油とも親和性のあるリン脂質というものがあります。 このリン脂質が不飽和脂肪酸というものを取り入れることによって、細胞膜に弾力性を持たせています。人の皮膚など…

ビタミンEの生理活性

8種類あるビタミンE ビタミンEの化学名はトコフェロールであることは前述しましたが、じつはこのトコフェロールという物質は一つだけではありません。 天然のトコフェロールには、化学的性質が共通していて化学構造の違うトコフェロールの仲間(同族体)…

ビタミンCの減少を抑える保存法と調理法

野菜は放送して保存する ビタミンCを豊富に含んだ野菜を買ってきても、そのまま置いておくだけではビタミンCは減少してしまいます。 これはビタミンCが酸素と結合(酸化)し、その効力がなくなるためです。ビタミンCは、ビタミン中でもっとも酸化しやす…

こんな人はビタミンCをもっと取ろう

[たばこを吸う人] 俗に“タバコ1本で5分寿命が縮まる”ともいわれ、喫煙者は非喫煙者より年間7割も死亡率が高く、WHO(世界保健機関)の調査では肺ガンの85%、心臓発作の25%前後はタバコが原因とでています。 タバコ1本につきビタミンCを25mg消…

ビタミンCのガン予防に世界中が期待

生存期間が三倍に!? ビタミンCとガンの関係がもっとも注目を集めたのは、アメリカのノーベル賞受賞者ポーリング博士の『ビタミンCとガン』という本によってでした。 なにしろ末期ガンの患者に1日10gのビタミンCを投与し続けたら、90%の患者の生…

糖尿病の合併症を防ぐ

インシュリンの分泌を盛んにする 糖尿病にはインシュリン依存型(若年型糖尿病)と、インシュリン非依存型(成人型糖尿病)の二つがあります。 後者のインシュリン非依存型は中年以降に多く見られるもので、過食や肥満といった栄養のアンバランス、ストレス…

飲酒の前後にビタミンC補給

増加するアルコール肝硬変 肝機能障害は、B型肝炎・C型肝炎に代表されるウィルスや、長期にわたる飲酒過多、劇薬の副作用など、さまざまな原因で起こります。 なかでも多いのが、飲酒方と糖質摂取過多などによって、肝臓に中性脂肪が沈着する“脂肪肝”とい…