健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

こんな人はビタミンCをもっと取ろう

[たばこを吸う人]
俗に“タバコ1本で5分寿命が縮まる”ともいわれ、喫煙者は非喫煙者より年間7割も死亡率が高く、WHO(世界保健機関)の調査では肺ガンの85%、心臓発作の25%前後はタバコが原因とでています。

タバコ1本につきビタミンCを25mg消耗させるといわれています。1日のビタミンC所要量が50mgですから、1日1箱吸っている人は、単純計算しても所要量の数倍ものビタミンCが必要になります。
愛煙家に“禁煙することが健康に一番よい”といっても聞く耳持たないでしょうから、せめてこの数字を参考にしてビタミンCをたっぷり取るようにしてくださ
い。

[ストレスの多い人]
私たちの体には、ホメオスターシス(恒常性)といって、生理的性質を一定の均衡状態に保とうとする自律機能があります。ストレスとは一時的にこの均衡状態を崩すことをいいます。
ストレスは個人の身体や心理状態、自然や社会環境の変化などが原因になります。また、ストレスを感じる対象にも個人差が生じます。
ストレスを感じるとビタミンCが消費されることは前述しました。日ごろからストレスを受けやすい人は、ビタミンCを多めに欠かすことなく取ることをお勧めします。


[スポーツ選手]
健康作りに運動は欠かせませんが、必要以上に肉体を激しく使う運動は体にとってのストレスになります。運動の前後には水分と同様ビタミンCもたくさん取ってください。スポーツドリンクにはビタミンCも入っています。


[妊娠中や授乳中の女性]
妊婦は妊娠前に比べ、血中のビタミンCの量が減少し、妊娠後期になればなるほどさらに減少します。
これは、妊婦が母体にとってストレスになっていることとと、胎児の赤血球を作るために多量の鉄分が必要で、この鉄分を吸収するのにビタミンCが使われるためです。
また授乳により、ビタミンC濃度の高い母乳を胎児に与えるために、母親はたくさんのビタミンCを取り入れなければなりません。


[その他、こんな人にも]
次のような人も多めにビタミンCを必要とします。
アルコール飲酒量の多い人、経口避妊薬(ビル)やアスピリンをよく飲む人、火傷や骨折の知慮うを受けている人、肉体を激しく使った労働をする人などです。

愛煙家・酒好き・ストレス過多の人から妊婦までの必須栄養素
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