健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

ビタミンEの生理活性

8種類あるビタミンE
ビタミンEの化学名はトコフェロールであることは前述しましたが、じつはこのトコフェロールという物質は一つだけではありません。
天然のトコフェロールには、化学的性質が共通していて化学構造の違うトコフェロールの仲間(同族体)が8種類あることがわかっています。
大きくはトコフェロールとトコトリエノールに分かれ、さらに化学構造の違いごとにそれぞれα~δに分かれます。そして、それぞれ生理活性(人の身体の中での働き)に違いがあります。
ですから、一概にビタミンEを多く含んだ食品であるといっても、どのトコフェロールを多く含んでいるのかによってその生理活性に違いがでてきます。

各種トコフェロールと生理活性
8種類あるトコフェロールの中でも、生理活性がもっとも強いのはα-トコフェロールです。
ビタミンEを含んだ普通の食品の中にはα、γ、δ-トコフェロールの3つが含まれていますが、この3つで生理活性を比較してみても、α型を1とすると、γ型はその十分の一、δ型は百分の一くらいになります。
またビタミンEの生理活性の目安として、国際単位(IU)が用いられていますが、α型の場合1mgは1.49IUとなり、生理活性が一番大きいのです。

成人病の温床「過酸化脂質」を抑制する
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