健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

ストレスがもたらす病気

体にもダメージをおよぼす
先に活性酸素は万病の元、と述べましたが、この活性酸素を大量に発生させるものがあります。それがストレスです。
一般にストレスというと、心理面のみに話が及びがちですが、実はフィジカルの面においても、多大な悪影響を与えているのです。私たちが気づかないだけで、いつの間にかストレス性の病気に冒されているというケースも少なくないのです。
たとえば病名を挙げれば、高脂血症や動脈硬化、高血圧、ガン、慢性関節リウマチなど、数えあげたらきりがありません。まさに、現代人に多い病気が勢揃いといった具合です。

肉体面からもストレスにアプローチ
こうしたストレス性の病気に対して、あえて肉体面からアプローチをし、揺るぎない健康を確立する――これもストレスに克つ有効な手段となります。
なぜなら、病気を予防・改善できれば、ストレスの怖さは半減するし、体調が良好なら、それは必ず心理面にもフィードバックするからです。
すなわち、体を健康にすることが、結果的に「心の癒し」にもつながることになるわけです。
もちろん、ストレスが病気を引き起こすしくみは複雑で、それを肉体面から解決するのは容易ではありません。
しかし、実はストレス性の病気が起こる背景には、ある共通したキーワードが存在しているのです。それが「活性酸素」というわけです。

活性酸素発生のしくみ
では、ストレスがかかるとなぜ活性酸素が大量に発生するのか、そのしくみについて見てみましょう。
ストレスがかかると、まず血液の流れが悪くなります。この状態が続けば、全身の組織が酸欠状態となって生命に関わるため、いったん収縮した血管は、体の持つホメオスタシス(恒常性の維持)機能で間もなく拡張し、血流が再開されることになります。
実は、この血流の再開時に、大量の活性酸素が発生するのです。こうして生じた活性酸素は、たとえば胃粘膜表面では粘膜細胞に損傷を与え、炎症・潰瘍を発生させ、また、血管壁ではLDLコレステロールを酸化し、蓄積するために、高コレステロール症や高脂血症といった症状を引き起こすことになるのです。


活性酸素発生のメカニズム



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