健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

歳とともに弱まる抗酸化力

人間の寿命は100歳以上?
人間の寿命は、果たしてどれくらいなのでしょうか。
研究者の中には100年以上との説を唱える人もいますが、実際には疾病や老化などにより、100歳を迎えることなく、ほとんどの人が死を迎えてしまうというのが現実です。
遺伝的なものや疾病はともかくとして、老化という現象が、食生活を含めた生活環境、社会環境と密接に結びついていることは否めません。

年々衰える細胞組織
人間を含めて生物の細胞は、一定の周期で分裂・増殖を繰り返しています。しかし、無制限に細胞分裂を続けるわけではありません。
歳をとるにしたがい、わずかずつ分裂・増殖のサイクルは長くかつ遅くなっていきます。
すなわち、徐々にではありますが、細胞のリニューアルがきかなくなってしまうということです。
こうして、老化現象というものが進行していくことになるわけですが、では老化はどうして起こるのでしょうか。

老化の要因の一つは活性酸素
体内の細胞分裂の衰え、つまり老化の原因については、現在のところ、明確な結論は出ていません。しかし、活性酸素が一つの要因ではないかと考えられているのは事実です。
第2章で述べたように、体にさまざまな害をもたらす活性酸素は、SODをはじめとするスカベンジャーの働きで抑えられています。
ところが、40歳を過ぎる頃から、体内のSODは急激に減少します。
この年代になると、体力の衰えを自覚したり、生活習慣病にかかる人が増えるのは、このためではないかと考えられているのです。

脳の酸素消費量は体の5分の1
また、体だけではなく脳の働きも、老化にともなって衰えていくわけですが、たとえば、アルツハイマー症なども、活性酸素による脂質過酸化反応がもたらすとされています。
そもそも脳の酸素消費量は体全体の5分の1にも及び、それに比例して活性酸素も大量に発生します。
このため、歳をとって体の機能が衰え、スカベンジャーの生成能力が落ちると、ボケが始まるのです。

老化防止の切り札
こうした体や脳の老化のスピードを遅らせるためには、健全な食生活が何より大事です。しかし現代では、それだけでは十分とはいえず、栄養補助食品などに頼らざるを得ないのが現実です。
その中でも、とくにビタミンEは「老化防止のためのビタミン」といわれ、広く使用されてきました。
トコトリエノールは、そうしたビタミンEの作用を保持しつつ、さらに強力な抗酸化力を持っています。
それだけに、老化防止のための切り札として、ますます期待が高まっていくものと思われます。


万病のもと「活性酸素」を抑えるスーパービタミンE
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