健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

生きるためのエネルギー生産に必須

細胞一つ一つがエネルギーをつくる
コエンザイムQ10が、さまざまな病気に効果を発揮する背景には、三つの働きが大きく関与しています。
まず一つは、生体のエネルギーを生み出す作用です。
私たちの生命活動は、全身を構成している約60兆個の細胞の働きで維持されています。
それら一つ一つの細胞が、遺伝子に刻まれた情報をもとに組織を形づくり、エネルギーをつくり出して、臓器や筋肉を
動かしているわけですが、このとき細胞内でエネルギーを生み出す拠点になっているのが「ミトコンドリア」です。

エネルギーをつくりだすしくみ
ミトコンドリアは、細胞内に設けられたエネルギーの生産工場で、ここで糖を燃やして(酸化して)分解し、最終的に「ATP(アデノシン3リン酸)」という、エネルギーの元になる物質がつくられます。
ATPは、いわば人体を動かす「電池」のようなものです。したがって、ATPなしでは、電池の切れたロボット同様、私たちはからだを動かすことも考えることも、生きることさえできません。
それほど大事なATPですが、からだのなかに貯めておくことができないため、各細胞のミトコンドリアでは絶え間なくATPがつくられています。
このATPをつくる過程(クエン酸回路)で重要な働きをしているのが、コエンザイムQ10です。

コエンザイムQ10のパワー コエンザイムQ10が体内に十分あると、コエンザイムQ10が不足している場合にくらべて、28倍も多くのエネルギーをつくり出せるといわれています。
逆にいえば、コエンザイムQ10が足りないと、エネルギーの生産は4%弱に激減してしまうわけです。これでは、ちょっとからだを動かしただけで疲れたり、動悸がしたり、息も絶え絶えになるのは避けられません。
そんなとき、外部からコエンザイムQ10を積極的に補給すると、ATPの生産効率がぐんと高まります。その結果、身も心も元気を取り戻していくのです。
ATPをつくり出す能力は、個人差があるようですが、その力が弱い人でも、意識してコエンザイムQ10をとることで、エネルギー生産量を高めることができます。

心臓強化、免疫力強化、美肌づくり、ダイエットに
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