健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

ビタミンEも驚く抗酸化力

食品成分のなかで群を抜いたパワー
活性酸素という悪玉酸素が体の中に増えると、あらゆる病気の引き金になることは、第一章で詳しく説明しました。
この悪玉酸素から心身を守るには、毎日の食生活の中で、活性酸素をすみやかに消去する力のある成分、すなわち抗酸化成分を積極的に補給することが大切となります。
食品由来の抗酸化成分としては、一般にビタミンEとベータカロチンがよく知られています。ビタミンEを東の横綱とするなら、西の横綱ベータカロチンといったところですが、アスタキサンチンの登場でその番付表が書き替えられることとなりました。アスタキサンチンの抗酸化作用は、食品成分の中で群を抜いているからです。

一重項酸素と過酸化脂質によく効く
アスタキサンチンは、活性酸素の中でも特に毒性の強い「一重項酸素」の酸化反応と、体の組織を連鎖的に障害していく「過酸化脂質」の生成を抑える力が強いことが分かっています。
サントリー㈱の幹渉博士らが行なったネズミの実験では、二価鉄が引き起こす肝臓のミトコンドリアの脂質過酸化反応(過酸化脂質の生成)に対して、アスタキサンチンはビタミンE(α―トコフェロール)の1000倍におよぶ強い阻害活性を示したと報告されています。
また、一重項酸素の酸化に対しては、ビタミンEの100倍以上、ベータカロチンの10倍以上の抑制効果が認められています。
そもそもビタミンEやベータカロチンも、強力な抗酸化成分であることを考えると、アスタキサンチンの圧倒的な威力が分かるでしょう。

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