健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

動脈硬化を抑え、血行をよくする

LDLの酸化を強力に阻止する
アスタキサンチンの強い抗酸化作用は血管を若く保つうえで大変有効です。
人は血管とともに老いる――といわれるように、血管の老化(動脈硬化)が進むと血行が悪くなって、さまざまな病気が発生しやすくなります。
動脈硬化を促す因子としては、LDLコレステロールが知られていますが、実はLDLコレステロールを悪玉に変えるのも活性酸素のしわざなのです。
本来、血液中を流れるLDLコレステロールは、細胞膜や胆汁酸の原料になる重要な成分です。ところが、活性酸素に酸化されると、血管壁に貯まって動脈硬化を促す要因になってしまうのです
アスタキサンチンを日常的にとっていると、LDLコレステロールの酸化を強力に阻止できます。実際に著者らの研究では次のような成果が得られています。 20~30歳代の13名の人を5つのグループに分けて、それぞれアスタキサンチンを1日に ①0.6mg、②1.8mg、③3.6mg、④7.2mg、⑤14.4mgずつ2週間とってもらい、試験の前後で血中のLDLコレステロールの酸化されやすさを比較しました。
結果は、①~⑤のすべてのグループでLDLコレステロールが酸化されるまでの時間が延長し、特にアスタキサンチンを1日3.6mg以上とっていたグループで明らかな延長が確認できました。

血管壁の障害を防ぐ効果もある
体内で発生した活性酸素は、LDLコレステロールのみならず、血管壁そのものも直撃します。実はこれも動脈硬化を促す要因になります。
活性酸素によって血管壁が傷つくと、血管壁の表面(内皮細胞)から接着因子がたくさんでてきて、患部に血液中の成分を貼りつけ、傷口を修復します。実に巧みな自己治癒力ですが、こうしたことが何度も繰り返されると、血管壁が厚くなって弾力を失い、動脈硬化が進んでしまうのです。
さらに、傷口に貼りついた血中成分のかたまり(血栓)が、なんらかの拍子に剥がれて血管のどこかに詰まれば、血流が遮断される危険性もでてきます。
アスタキサンチンの抗酸化力は、活性酸素の攻撃から血管壁を守るうえでも大いに有効です。日常的にアスタキサンチンをとっていると、多方面から動脈硬化の進行を阻止できるわけです。

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