健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

血管が若返り、生活習慣病を一掃

生活習慣病活性酸素が元凶
アスタキサンチンは、各種の生活習慣病の予防にも大きな効果を発揮します。そうした効果を生み出す背景にも、やはり強力な抗酸化作用があります。
生活習慣病の多くは、血管の老化、すなわち動脈硬化の進行と連動して発生し、悪化します。
この動脈硬化を進める最大の元凶が活性酸素であり、活性酸素が悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを酸化し、その酸化LDLが血管壁に蓄積されて、血管を硬く細くしていくしくみは20頁で述べました。
アスタキサンチンは、こうしたLDLコレステロールの酸化抑制に大変有効です。それを示した研究データを以下に2つ紹介しましょう。

LDLの酸化が抑えられた
茨城キリスト教大学の板倉弘重教授らは、アスタキサンチンの摂取後、LDLコレステロールの酸化度にどのような変化がみられるかを調べています。
13名の対象者(20~30代)を5つのグループに分けて、2週間にわたり、それぞれアスタキサンチンを1日に「0.6mg」「1.8mg」「3.6mg」「7.2mg」「14.4mg」ずつとってもらいました。
その結果、5群すべてにおいて、LDLコレステロールが酸化されるまでの時間が延長されました。なかでも、1日3.6mgとっていた群で顕著な効果が確認されています。

カロテノイドのなかでも最強
一方、サントリー健康科学研究所でも、次のような成果をみています。
空腹状態の男性(27~40歳)の血液から得たLDLコレステロールに、活性酸素を発生する物質と、アスタキサンチンを混ぜ合わせて、LDLコレステロールが酸化されるまでの時間を測定。その結果、活性酸素が発生しても、アスタキサンチンの存在下では、LDLの酸化される速度は大幅に遅くなることが明らかになりました。
しかも、その効果は、同じカロテノイド系のルテインやリコペンより強く、リコペンと併用することで、抗酸化作用がパワーアップすることも確認されています。

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物
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