健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

効果の秘密は「抗酸化作用」

活性酸素の恐ろしさ
アスタキサンチンの健康効果は、おもに「抗酸化作用」に由来します。抗酸化作用とは、活性酸素をすみやかに消し去る働きのことです。
活性酸素は、とてもやっかいな酸素で、本来はからだの中に細菌やウイルスなどの敵が侵入したとき、それをやっつける働きをしています。私たちが健康に生きる上で欠かせない役割を果たしているのです。
ところが、ときとして敵を退治したあとも力余って暴れ回ることがあります。
また、特定の敵がいなくても、太陽の紫外線やストレス、食品中の残留農薬、車の排気ガス、タバコの煙などの刺激を受けると、そのたびに体内では多量の活性酸素が生み出されます。
すると、活性酸素の発生した周囲の組織が障害されてしまいます。「酸化」と呼ばれる現象です。いわば活性酸素によって、からだの組織がサビついてしまうのです。

抗酸化パワーの担い手
とくに、からだの中で活性酸素の標的となりやすいのが、細胞の「膜」です。
私たちのからだは、細胞が集まってできていますが、1つ1つの細胞の膜は、おもに脂質でできています。活性酸素はこの脂質の部分を酸化し、「過酸化脂質」を作りだします。
過酸化脂質の生じた細胞は、その働きが一気に衰えます。加えて、酸化された細胞膜は、自ら〝活性酸素もどき〟と化して、今度は周りの細胞膜を酸化していきます。
こうした負の連鎖が、体の老化を進めたり、病気の発生を促したりするのです。
また、活性酸素が細胞の中の遺伝子を直撃すると、細胞ががん化する危険性もでてきます。一説では、病気の9割以上に活性酸素が関係しているともいわれています。
活性酸素の連鎖反応を抑えるには、からだの側もチームプレーで応戦する必要があります。その重要な担い手として注目されているのが、アスタキサンチンです。

運動機能を高めて「健康寿命」を延ばし、美容にも
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