健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

アルツハイマー病などに有効

発症の早い神経障害
末梢神経や自律神経などに障害が起こる糖尿病性神経障害は、ほかの合併症よりも早い時期にその症状が現われてきます。
末梢神経については、手足のしびれ、感覚の鈍化などがみられ、小さな傷の痛みに気づかずそれを放置し、壊疽になり足を切断という場合もあります。
また、自律神経の症状では、発汗異常、立ちくらみ、便秘または下痢、ED(勃起不全)などがみられるようになります。
これらの神経障害の発症や進行については、糖尿病の高血糖状態下において促進される糖化反応の生成物であるAGEs(11頁)の関与が大きいといわれています。

 

AGEsの生成や蓄積を抑制
高齢者人口の増大に伴う認知症患者の増加は現在、深刻な社会問題ともなっています。認知症では、さまざまな原因で脳に障害が起こり、それにより生じる記憶障害や理解力、判断力の低下などのために日常生活に支障をきたすようになります。その結果、患者本人ばかりでなく、その介護者もまた心身ともに大きな負担を強いられるような状況が生まれてくるからです。
こうした認知症を引き起こす病気の一つとしてあげられるのが、脳の神経細胞が徐々に死滅し減少していき、脳の委縮が発生するアルツハイマー病です。この病気は、糖尿病により発症のリスクが高まることが知られています。
とはいえ、アルツハイマー病の原因はまだはっきりと解明されているわけではありません。しかし、この病気にも糖化が深く関与し、脳におけるβアミロイドなどのAGEsの蓄積が神経機能に障害を与えることが原因の一つと考えられています。
以上のように、末梢神経および自律神経の糖尿病性神経障害も、アルツハイマー病も、AGEsの生成とその蓄積による関与が考えられるため、糖代謝を促進して糖化反応を抑制するように働くR(+)―α―リポ酸には、予防および改善の両面から、効果が期待されています。

 

糖代謝を促進するR体α-リポ酸の包接化で効果アップ
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