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健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

活性酸素をやっつける

年とともに衰える自己防衛システム
白血球は活性酸素を、体内に侵入した病原体を退治するときの「武器」にしています。活性酸素が役に立つのはこのときだけです。
しかし、必要以上につくられた活性酸素は、逆に白血球を攻撃して痛めつけてしまいます。活性酸素は 〝諸刃の剣〟 。しかも、自分に向いた刃の方が鋭いのです。
もちろん、活性酸素にやられっぱなしというわけではありません。私たちのからだには、活性酸素から身を守る「自己防衛システム」が備わっています。
それはSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という酵素で、活性酸素や過酸化脂質がつくられるのを抑制したり、分解したりして、からだに害がないようにしてくれます。
ところが、SODは年をとるとともに、働きが衰えてしまうのです。処理能力をこえる活性酸素が体内で暴れ、からだを痛めつけても、眺めているしかなくなります。

ベータカロチンで活性酸素を撃退
SODの働きが衰えると、活性酸素はさかんに破壊活動を続け、有害な過酸化脂質をつくり出します。これでは老化、成人病、ガンへの近道をたどることになります。
そこで、SODと同じ働きをしてくれる物質を外から取り入れて、助けてもらう必要があります。それが、ベータカロチンです。ベータカロチンは、活性酸素を襲撃して無害化させ、過酸化脂質の生成を防止します。
私たちは、からだの表面のケガはどんなに小さくても気がつきます。しかし、体内の小さなケガには気がつきません。痛いと気がついたときには、病気という大ケガになっています。
できるだけ健康体を長持ちさせるためにはベータカロチンが必要なのです。

ベータカロチンを必要とする世代
中年以降はからだの諸機能が急速に衰えはじめます。どこにも故障はなくても、ピカピカの新車というわけにはいきません。そのときをねらっていたかのように、活性酸素は暴れ出します。
そういった意味で、中年以降から初老にかけて、老化がいちばんスピードアップするときです。ベータカロチンをしっかりと補給して、活性酸素の暴走に歯止めをかける必要があります。
若くて元気でもベータカロチンは必要です。栄養学者は「いまの食生活では若者の将来が心配」という意見で一致しています。
とくに問題視されているのは、肉類の多さと緑黄色野菜の不足です。栄養調査の結果、二十代の若者は緑黄色野菜を必要量の半分もとっていませんでした。
活性酸素は肉類の脂肪が大好物で、すぐさま過酸化脂質をつくり出し、からだを老化させようとします。でも、肉といっしょに緑黄色野菜を食べておけば、ベータカロチンが活性酸素をやっつけてくれます。
ベータカロチンは不老長寿や若返りの妙薬ではありませんが、あらゆる世代にとって必要な、健康を維持させるために働いてくれるお助けマンなのです。

酒・タバコ好き、野菜嫌いの救世主
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