健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

2013-01-01から1年間の記事一覧

抗酸化活性が強まる

NOの産生をより抑制 CD包接化による安定性や吸収性の向上は、T3の抗酸化作用を強化するという、静岡県立大学などのグループが行なった研究もあります。 この研究では、まずγ―T3を主成分とするビタミンEサンプル(γ―T365%)を用い、マウスマク…

安定性が向上する

熱安定性の向上 T3には機能性に富むその一方で、安定性の低さという問題も存在します。そこで、T3高含有オイル〈規格値総TP・T3量82.6%、総T3量41.4%〉の各CD包接体を作製し、幾つかの安定性評価試験を行なってみました。 まず、γCD…

ガンの発生・増殖を抑制する

血管新生をより阻害するδ―T3 ガン細胞は栄養や酸素を得て大きくなるために、新しい血管をつくり出します。ガンの化学療法の一つである抗血管新生療法とは、いわば〝兵糧攻め〟のようなもので、新しい血管の形成を阻害して栄養や酸素の供給を阻止し、ガン細…

中性脂肪・コレステロールを減らす

動脈硬化を引き起こす高脂血症 高脂血症は、中高年世代に多く見られる疾患の一つです。血中の中性脂肪(トリグリセリド)値、コレステロール(LDLコレステロール)値が正常値より高い状態にあります。偏った食生活を中心とする、日常の生活習慣が、この疾…

酸化的障害を低減する

諸病を誘発する酸化的障害 フリーラジカルや活性酸素による酸化的障害は、皮膚や脳の老化・疾患だけでなく、ガン、心筋梗塞、糖尿病、動脈硬化、白内障やその他、実に多くの病気を誘発します。 フリーラジカルや活性酸素の発生原因は、体内でのエネルギー産…

歳とともに弱まる抗酸化力

人間の寿命は100歳以上? 人間の寿命は、果たしてどれくらいなのでしょうか。 研究者の中には100年以上との説を唱える人もいますが、実際には疾病や老化などにより、100歳を迎えることなく、ほとんどの人が死を迎えてしまうというのが現実です。 遺…

血管硬化や血小板の凝集を防ぐ

動脈硬化を予防する トコトリエノールには強力な抗酸化作用があるため、先に述べたようなストレス性の病気には大きな効果を発揮します。 たとえば、その代表ともいえる動脈硬化に対しても、十分な予防効果が期待できるのです。 そもそも動脈硬化とは、血液中…

ストレスがもたらす病気

体にもダメージをおよぼす 先に活性酸素は万病の元、と述べましたが、この活性酸素を大量に発生させるものがあります。それがストレスです。 一般にストレスというと、心理面のみに話が及びがちですが、実はフィジカルの面においても、多大な悪影響を与えて…

注目を浴びる抗酸化物質

活性酸素とSOD 万病の元となる活性酸素が、私たちの体の中で絶え間なく作られているということは、大変恐ろしいことです。 しかし、一方では、人間の体には、活性酸素の害から守るために、活性酸素除去物質(スカベンジャー)というものが備わっています…

活性酸素が病気の元

体にとって毒にもなる酸素 トコトリエノールには強力な抗酸化作用があると述べましたが、では、抗酸化作用とはどのようなものなのか、この点について具体的に説明しましょう。 私たち人間はだれでも酸素なしには生きられません。体の中、とくに細胞内は非常…

天然ベータカロチンをとろう

天然ものがいちばん 「ベータカロチンはとりたいけど、緑黄色野菜がニガテで…」 大人にも緑黄色野菜ぎらいの人は意外に多いものです。 てっとり早くベータカロチンをとる方法はあります。市販されているベータカロチン飲料などを利用すれば、手軽に補給でき…

お酒が大好きな人

お酒とベータカロチンの関係 昔の人は言いました。 「酒は百薬の長」 適度に飲む酒は薬以上に健康によい、という意味です。 では、どのくらいの量が「適度」なのでしょうか。一般的には、ビールは小びん1本、日本酒は1合、ウイスキーはシングル1杯程度と…

禁煙できない人

死を早めるタバコ 「百害あって一利なし」 これはタバコのためにあるような言葉です。タバコの害は並べるとキリがありません。 タバコを毎日吸っている人は、タバコを吸わない人に比べると、ほとんどの病気で死亡率が高くなっています。つまり、喫煙習慣は確…

活性酸素をやっつける

年とともに衰える自己防衛システム 白血球は活性酸素を、体内に侵入した病原体を退治するときの「武器」にしています。活性酸素が役に立つのはこのときだけです。 しかし、必要以上につくられた活性酸素は、逆に白血球を攻撃して痛めつけてしまいます。活性…

ベータカロチンとカロチンの違い

α・β・γと三種類あるカロチン 「カロチン」といったり、「ベータカロチン」といったり、一般的にはまだ呼び方にバラつきがあるようです。 それでもカロチンに詳しい人は「同じものだ」とわかるでしょうが、普通の人は「別もの? 同じもの?」と迷ってしまい…

全身の組織の強化にビタミンC

基本的な働き/鉄分吸収促進 ビタミンC(アスコルビン酸)は、コラーゲンと呼ばれる線維状のたんぱく質を作るときに不可欠のビタミンです。コラーゲンとは、細胞の間を埋めている「結合組織」の主成分で、体内のたんぱく質の3分の1を占めています。このコ…

健康維持の補佐役ビタミンB群(B6)

基本的な働き/アミノ酸代謝に必要 ビタミンB は、主にたんぱく質の構成成分であるアミノ酸を作ったり分解したりする酵素の補酵素として働きます。また、糖質の代謝にも一部関与しています。 B の働きでアミノ酸代謝が活発に保たれていると、皮膚や粘膜が…

健康維持の補佐役ビタミンB群(B1)

基本的な働き/糖質のエネルギー変換 食事でとった糖質(でんぷん・砂糖など)を体内でエネルギーに変えるときに必要な補酵素が、ビタミンB です。B がないと糖質を分解できず、十分なエネルギーを作ることができません。 特に、エネルギーの半分近くを糖…

止血と骨の強化に必要なビタミンK

基本的な働き/血液凝固と骨代謝 外傷で出血した際、軽いすり傷程度なら放っておいても自然に出血が止まります。これは体の中に血液を固める成分、すなわち血液凝固因子が多く存在するためです。 ビタミンKは、そうした血液凝固因子の合成に欠かせないビタ…

老化防止に役立つビタミンE

自然界には八種類ある ビタミンEの仲間は天然に八種類あり、四種(α、β、γ、δ)のトコフェロール類と四種(α、β、γ、δ)のトコトリエノール類に大別できます。通常の食事でとれるのは、主にトコフェロール類のほうで、その中で最も活性が強いのがαトコフェ…

ビタミンEを多く含有する食品

1日あたりの所要量 1日に取るビタミンEの量は、成人で12~15mg、幼児で5mgがよいでしょう。 またビタミンEは体内に入ると過酸化物を作らない働きをする上に、ビタミンE自らも酸化されて尿や皮脂腺などから体外に排泄されます。 そのためビタミンEは過…

肝臓障害にはビタミンB群と併せ取る

お酒の飲み過ぎは肝障害になりやすい 長年にわたる飲酒過多、ウイルスや薬剤など、さまざまな原因によって肝臓障害は起こります。 肝臓障害のなかでもっとも多いのが肝臓に中性脂肪が沈着する「脂肪肝」です。この病気は栄養のバランスが崩れることが一つの…

脳卒中は麻痺が恐い

脳出血は血圧にも注意 一昔前まで脳卒中は死因の第一位でした。今でも、ガン、心臓病とともに三大成人病の一つです。脳卒中には“脳出血”と“脳梗塞”があり、いずれも動脈硬化に由来する病気です。 脳出血は、脳の小動脈が硬化するため壊死し、そのもろくなっ…

ビタミンEの抗酸化作用

不飽和脂肪酸の働き 細胞は細胞膜によっておおわれていますが、その膜の成分中に、水とも油とも親和性のあるリン脂質というものがあります。 このリン脂質が不飽和脂肪酸というものを取り入れることによって、細胞膜に弾力性を持たせています。人の皮膚など…

ビタミンEの生理活性

8種類あるビタミンE ビタミンEの化学名はトコフェロールであることは前述しましたが、じつはこのトコフェロールという物質は一つだけではありません。 天然のトコフェロールには、化学的性質が共通していて化学構造の違うトコフェロールの仲間(同族体)…

ビタミンCの減少を抑える保存法と調理法

野菜は放送して保存する ビタミンCを豊富に含んだ野菜を買ってきても、そのまま置いておくだけではビタミンCは減少してしまいます。 これはビタミンCが酸素と結合(酸化)し、その効力がなくなるためです。ビタミンCは、ビタミン中でもっとも酸化しやす…

こんな人はビタミンCをもっと取ろう

[たばこを吸う人] 俗に“タバコ1本で5分寿命が縮まる”ともいわれ、喫煙者は非喫煙者より年間7割も死亡率が高く、WHO(世界保健機関)の調査では肺ガンの85%、心臓発作の25%前後はタバコが原因とでています。 タバコ1本につきビタミンCを25mg消…

ビタミンCのガン予防に世界中が期待

生存期間が三倍に!? ビタミンCとガンの関係がもっとも注目を集めたのは、アメリカのノーベル賞受賞者ポーリング博士の『ビタミンCとガン』という本によってでした。 なにしろ末期ガンの患者に1日10gのビタミンCを投与し続けたら、90%の患者の生…

糖尿病の合併症を防ぐ

インシュリンの分泌を盛んにする 糖尿病にはインシュリン依存型(若年型糖尿病)と、インシュリン非依存型(成人型糖尿病)の二つがあります。 後者のインシュリン非依存型は中年以降に多く見られるもので、過食や肥満といった栄養のアンバランス、ストレス…

飲酒の前後にビタミンC補給

増加するアルコール肝硬変 肝機能障害は、B型肝炎・C型肝炎に代表されるウィルスや、長期にわたる飲酒過多、劇薬の副作用など、さまざまな原因で起こります。 なかでも多いのが、飲酒方と糖質摂取過多などによって、肝臓に中性脂肪が沈着する“脂肪肝”とい…