2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧
脳梗塞などを引き起こす動脈硬化日本人の死因の上位を占める、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患の原因となるのが、動脈硬化です。血管壁へのLDL(悪玉)コレステロールの沈着などのために、動脈の厚みが増して硬化…
糸球体の毛細血管が硬化腎臓の大切な役目の一つは、体内の老廃物を体外へ排出することです。まず不要となった老廃物は、血液により腎臓まで運ばれます。その内部にはネフロンと呼ばれる組織が無数に存在し、その一部である毛細血管のかたまりのような糸球体…
発症の早い神経障害末梢神経や自律神経などに障害が起こる糖尿病性神経障害は、ほかの合併症よりも早い時期にその症状が現われてきます。末梢神経については、手足のしびれ、感覚の鈍化などがみられ、小さな傷の痛みに気づかずそれを放置し、壊疽になり足を…
生体利用能が低い脂溶性物質コエンザイムQ10、クルクミン、アスタキサンチン、トコトリエノールなどの脂溶性物質は生体利用能が低いという弱点があります。難水溶性で消化管からの吸収性が悪く、血液中に十分に到達できないので、必要とする組織などに運ば…
ミトコンドリア中に存在 「チオクト酸」とも呼ばれるα―リポ酸( ―lipoic acid)は、私たちの体を構成する各細胞内のミトコンドリアという小器官の中に存在する物質です。 細胞内では、糖質、脂質、タンパク質などの栄養素を利用して「解糖系」「TCA回路(ク…
肥満がもたらす疾病いまやアメリカではα―リポ酸のサプリメントが一大ブームになっています。その理由は先に見たような数々の効能があるからですが、それだけでなく、ダイエットの補助食品としても持てはやされています。肥満の体型というのは、外見や美容面…
血糖値の上昇血糖とは、血液中のブドウ糖のことです。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を一定範囲内に保つ働きをしています。食事から摂った糖は腸壁から吸収され、血液中に溶け込みます。このとき一時的に血糖値が上昇します。すると、イ…
α―リポ酸で活性酸素から身を守る活性酸素を発生させながら生活している私たちの体には、もともとその害から身を守るための防御システムが備わっています。それは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)をはじめとする抗酸化酵素を合成する能力ですが、…
ビタミンCを凌ぐ抗酸化力抗酸化物質として一躍注目されるようになったα―リポ酸ですが、その抗酸化力は強力で、ビタミンCやビタミンEの数百倍とも言われています。これはあくまで実験における数値ですが、人の体内においても、少なく見積もっても、その十…
ミトコンドリアは車のエンジン私たちの体は約60兆個もの細胞から成り立っています。その一つひとつが栄養素と酸素を取り込んで細胞を維持し、また筋肉や骨などの新しい細胞を作り出しています。体に取り込まれた栄養素は酸素と反応し、血や肉となるわけです…