健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

肥満が引き起こすさまざまな症状

肥満がもたらす疾病
いまやアメリカではα―リポ酸のサプリメントが一大ブームになっています。その理由は先に見たような数々の効能があるからですが、それだけでなく、ダイエットの補助食品としても持てはやされています。
肥満の体型というのは、外見や美容面で気になるものですが、もっと気にしなくてはいけないのは健康上の問題です。
体に余分な脂肪が蓄積すると、血液中の脂質の量が増えることになります。脂質(コレステロール中性脂肪)はやがて血管を細めて、血液の流れを阻害するようになります。これが動脈硬化の要因ですが、一方、心臓では必死になって体の組織に血液を送り込もうとします。そこで生じるのが高血圧です。
さらに、血管が細くなると、血管壁に血液が凝固して、血栓を作るようになります。この血栓の場所によって、病名は心筋梗塞脳梗塞などに分かれるのですが、いずれにしても生命にかかわる恐ろしい病気であることに変わりはありません。
また、血液中の脂質は内臓にも蓄積されていきます。これは内臓脂肪型肥満と言われるものですが、これも動脈硬化を引き起こす元凶となることは言うまでもありません。

食事と運動とサプリメント
俗に「死の四重奏」と言われるものがあります。高血糖値、高血圧、高中性脂肪血症、それに肥満の四つです。これらが相乗的に高まって、悪い方向に向かっていくと、致死率が非常に高くなります。
肥満は、それ以外の病因もかかえ、まさに死の四重奏をかなでているような状態と言えるのです。
肥満そのものが原因で命を落とす人はいないでしょう。問題となるのは、肥満がもたらす内臓などへの影響なのです。心臓や肝臓、腎臓といった臓器の機能低下。そのもともとの原因は肥満にあるのです。
したがって、生活習慣病の呼び込みとなるような死の四重奏を一つひとつ減らしていくことが重要になるのですが、そのためには、体内におけるエネルギーの生産とその捌け口とをバランスよく保つことが必要になります。
すなわち、常に栄養バランスのよい食事を心掛け、エネルギー代謝を促進させるために適度な運動をする、という点が大切になってきます。
そしてもう一つ。食事だけでは不足しがちなミネラルやビタミンCといった微量元素を、栄養補助食品として摂取する、ということです。
外部から取り入れたい微量元素の中には、本書のα―リポ酸も含まれることは言うまでもありません。
α―リポ酸はすでに見てきたように、エネルギー代謝を促進させる上で、なくてはならない成分だからです。

 

ダイエットとアンチエイジングを進める抗酸化ネットワーク
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