健康によいビタミンの本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、ビタミンに関するものを集めました。

注目を浴びる抗酸化物質

活性酸素とSOD
万病の元となる活性酸素が、私たちの体の中で絶え間なく作られているということは、大変恐ろしいことです。
しかし、一方では、人間の体には、活性酸素の害から守るために、活性酸素除去物質(スカベンジャー)というものが備わっています。
その代表格がスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)という酵素です。これはスーパーオキサイド( O )を消去して、活性酸素の発生を抑える役割を果たしています。
SODは体の中で作られますが、年々、歳を取るごとに、その生成能力は衰えていきます。

代表的な抗酸化物質
活性酸素を除去するSODの量が年々減っていくのであれば、同様に抗酸化作用を持つ成分を取り入れる必要があります。
このような抗酸化物質としては、ベーターカロチン、ビタミンC、ビタミンE、カタラーゼ、グルタチオン、カロチノイド、フラボノイドなどのビタミン類があります。中でも、ベーターカロチン、ビタミンC、ビタミンEの三つは、活性酸素を封じる強力な抗酸化物質としてとくに注目を浴びており、活性酸素を大量に発生させる現代社会にとって不可欠な存在でもあります。

ビタミンEの豊富な食品
ベータカロチンは緑黄色野菜に多く含まれている栄養素です。
ベータカロチンは体内に取り込まれ、必要に応じてビタミンAに変化しますが、ビタミンC同様、活性酸素由来の発ガン性物質の生成を抑える働きを持っています。
また、ビタミンEには、細胞膜が酸化されるのを防ぐ働きがあるため、当然のことながら、これらの食品を積極的に摂ることが必要になります。
しかし、環境汚染問題や食物自体に含まれる栄養素の減少という現状を考えれば、体に十分な量を摂取しているとは必ずしもいえません。
そこで、必要となるのが健康補助食品です。先にアメリカでの健康食品ブームについて触れましたが、いまの私たちの環境を考えれば、それは単なる一過性のブームというものではなく、人びとの真の希求が形となって現われたもの、と見るべきではないでしょうか。


ビタミンEを多く含む食品


万病のもと「活性酸素」を抑えるスーパービタミンE
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